일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

そうです、ここがジイドの定宿ですとの答えの間に、すでにジイドの姿はホテルの中へ消えてしまった。

私は森氏にホテルのテラスで昼食の御馳走になった。ナイフで出された鳥を切っていると、そこへ再びジイドが現れた。同じテラスで食事をするのかと見ていると、入口から前の劇場広場の方へ出ていった。帽子も冠らず、旅行者らしいゴルフズボンで、群衆の中をあちらこちら見廻しつつ、ぶらぶら広場を横切って通りの方へ行くのだが、日光が強いので、禿頭の頂がよく輝き、多い群衆の中にも拘らず、どこまでも明瞭にひと眼でそれと見別けがつく。

ジイドとの最後はその時である。私は森氏につれられ、再び見物に街を歩いた。そのうちにある広場を上ったところに重苦しい赤黒い建築物を一つ見た。「あれがゲ・ペ・ウの本部です。あの門を一度くぐったもので、出てきたものはないのです。」という。

私はロシアに対して、特に悪感情を抱いたことは、まだかつてなかったといってよい。しかし、ロシアが多くの人材の生命を、無雑作に奪う行為を聞くたびに、日本とはそこが違うと思わざるを得なかった。文化の最大の有難さは、何より人命を尊重することだと私は思う。