후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
三月十一日
三月十二日
この私の印度のセメント袋が立派な洋服になるものなら、たしかにランカシアーも日本の紡績も問題じゃなくなるかもしれぬ。関税とは何物でもないのだ。
三月十一日、正午コロンボ出帆。
このあたり一帯の海の色の美しさは紺碧色。波の先を削り落したように滑かだ。
印度洋羽毛動かず鳥立ちぬ
太陽の直下のため、ここは風波が起らぬと見える。人心もこれに準じるものらしい。人々の眼の黒く大きいのは、強い光線と闘って来たからだが、とうとう自然に負けて今では眼だけがぎろりと自然の眼のようになっている。このような眼でこそ色即是空というような虚無的な思想が生れたのであろう。日本は長い間これを真似して来たのである。得たものは無だ。生命を鴻毛の軽きにするのもここからだが、印度人の自然への執着の強さに比して日本のは何と変った獲物であろうか。
三月十二日
季節に変化のない熱帯や、日本の季感季語の通用せぬ外国で、俳句を作る困乱と矛盾――これには説が種々あるようだ。私は俳句には、季感季語がなければ、俳句ではないと思う。しかし、熱帯へ来て実想を歪めてまで強いて季語季感を盛る必要は今のところあるまい。