후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
このあたりまではモスコウ以来の時間をそのまま訂正せずに使って来たからだ。
これを訂正して世界公認の時間にすると、さまざまな故障が生じて来ると同時にそんな必要のあるほど人間がいないのだ。
黒い土の上に駅はちょこちょこと沢山ある。どれも汚く周囲の人家も村とは云い難い部落である。しかし、未婚の男女の厳格さはどの駅からも感じられる。淫らなところがどこにもない。私たちの汽車が着くと手に手に卵や牛乳を持った老婆やキルギスの娘が、人家の方から馳けて来る。中には丸焼の鳥の足を提げて来るのもある。
駅のプラットフォムに沢山な労働者が塊って、誰も動かず蹲んだまま汽車を見ている。私は近づいてその中の一人の老人に、ドイツから持って来た良い煙草を一本出すと、老人は手も出さなければ笑いもしない。やむなく煙草を老人の指に触れるまで差し出すと、初めてそれをただ指先に挟んだだけだ。思想がこれ程頭に滲み渡っているのであろうか。これは迷い子になった誇りであろうか。
四日に一度より通らぬ国際列車であるから、村の者は総出で駅に集っている。どの駅のプラットも賑やかだ。誰も嬉しさを押し隠した誇りの表情をもっている。