일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

汽車から出て来たヨーロッパ人はこの中を歩くのだが、文化の誇りと地方人の思想の誇りが互に微妙な視線を交して短い祭りを惜しんでいる。果しのない地平に包まれた小さな祭り。思想も金銭も、愛情もみなここで終りである。知性は祈りあるだけだ。その他のことは私は何ももう知らない。私はこの向うに、雪を掘ると五千年前のマンモス象が、いまだにナイフで肉が切れるという肉をもって掘り出されているということを知っているだけだ。

駅毎にアメリカの新婚夫婦が写真を撮っている。他の国の者はみな禁止だが、この夫婦だけには黙許されている。ベルリンから日本へ外交文書を持って行くドイツ人の外交官二人は、紐で結えた大きな鞄を食堂へ行くにも傍を放さず持って行く。

「それは何んですか。」

と大山氏が訊く。

「これは日本にとっちゃ大事な大事な物ですよ。」

と云って二人が笑う。

パリーへ向って行く国際列車が停っている。私の列車とその列車の間三尺ほどの間が時ならぬ人で賑う。一人日本人が混っていて傍へよって来るとお辞儀をして、

「今あちらで受け承りましたが、どうも御苦労でございました。私はこれからワルシャワへ行く外務省の者です。