일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

ここで一番人心に感動を与えているものは、今は小唄のような哀れな歌調をもった節廻しだけである。しかし、大衆というものは駄作ほど喜ぶ。駄作が傑作となって永久に残るというこの地の特種な機構は、何かこの北京に限り他国とは比較にならぬ犯罪の深さを物語ってやまぬものがある。しかも、その犯罪が露出し始める年代となるや、さらにそれを埋め尽す次の民族の大氾濫となってその上を蔽ってしまう。この繰り返しを行っているうちに、かくのごとき巨大な装飾物が偶然に出来上ってしまったのであろう。まさにそれは自然の傑作とも云うべきものであろうか。これは文化というべき物ではなく、山川のごとき自然物なのである。

私は人間のこの暗怪そのもののような形状に対してより感動しない、現代というものの上を通過しつつある特別な生理について、雪の降る半島を廻りながら幾度も考えた。このとき私の頭の中に、北京と並んでしきりに泛んで来た都会は、パリとフロウレンスであった。フロウレンスにはまだ電気の発見のない時代の純粋物理学の厳密さをもって設計された円満な精緻さがあった。勿論、この美しさは、人智が、電気の発明をしかかる能力を内に秘め包んでいるがごときが形態をもった解析幾何のパリとは違っているが、それはそれのみとして完成された一つの厳粛さであった。