일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

思想家の準備はどこの国でも出来ていない。植民地を軽蔑してまだ思想があり得るのである。夢のごときものだ。私は思想がこの人間の夢の間に間に、ひとり勝手に人間の頭の中で、体系の美しさをとどめているのが、奇怪な城郭に見えて来る。人間は何と深すぎた努力をして来たものだろう。

手紙1

巴里へついてから一週間にもなる。ペンをもつのが今はじめてだ。着いた二三日は文化の相違のために眼をまわしたが、もう飽きてしまった。そろそろ帰り仕度をしよう。今日は雨で寒い。この手紙は宿の近くのドームという外国の芸術家たちの巣をなしているカフェーで書いているのだが、テーブルのすぐむこうの方に、藤田嗣治氏を有名にしたといわれている例の婦人がしきりに誰かと饒舌っている。怖ろしい顔の人だ。しかし着ている上衣のがらは日本の能衣裳のようなもので美しい。僕がその婦人の服のがらをほめると、この布を売ってる店は巴里のサンゼルマンにある古代布屋ただ一軒よりないといって私にその店の番地を教えてくれた。ただしこの店は紹介がないと中へ入れぬとのことだ。このおばあさんは毎日ドームへ来て話しこんでいるが、もう男にはあきあきしたという顔である。