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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

吉川英治『三国志(七)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志。

N1 · 挑战 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 页

青空文庫

仕方がない。この少年は本年で人生を終ることになっていたが、十九の上に、九の一字を加えてとらせん。いかにというと一方も、うなずき笑って、九の字を書き加え、たちまち中天から鶴を呼んで、それに乗って飛び去ってしまったということです。――後に、少年の老父が、管輅に謝して、一体、あの碁を打っていた二人は誰ですかと訊ねたところ、管輅がいうに。……紅き衣を着たひとは南斗、白い衣を着て容貌の醜いほうが北斗だよといったそうです。……何しても、そのため、十九歳で死ぬところだった少年が、九十九までは生きることになったというので、たいへん人々に羨まれていますが、そのことあって以来管輅は、われ誤って天機を人界に洩らすの罪大なりと、自らふかくおそれつつしみ、以来、誰が何といっても、決して卜筮を取らないことにしているそうです」

――誰が何といっても今は観ないと聞くと、曹操は急に、眼を爛とかがやかして、

「呼んでこい、ぜひ、その管輅を魏宮へつれて来い。どこにいるのか、今は」

「平原の郷里にかくれています」

「おまえが行ってこい。迎えの使いに」

「かしこまりました」

許芝は、倉皇と退出した。