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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
吉川英治『三国志(七)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志。
N1 · 挑战 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 页
四
たちまち牙をむいて憤慨した。
「こういう証拠のある以上、何も迷っていることはない。なお万一を顧慮されるなら、陣中に一宴を設けて、雍※(「門<豈」、第3水準1-93-55)を試しに招いてごらんなさい。彼が公明正大ならやって来ようし、邪心があれば二の足を踏んで来ないだろう」
なお、第二条として、こうも勧めた。
「もし来なかったら、彼奴の二心は明白ですから、ご自身、こよいの夜半に、不意討ちをおかけなさい。てまえは別軍を引いて、陣の後ろを襲いますから」
高定はついに意を決してその通り運んだ。案のじょう雍※(「門<豈」、第3水準1-93-55)は軍議を口実にしてやって来ない。
高定は夜襲を決行した。これは雍※(「門<豈」、第3水準1-93-55)にとってまったく寝耳に水である。おまけに雍※(「門<豈」、第3水準1-93-55)の部下は、先頃から何となく怠戦気分であった上、中には高定の兵と一緒になって、その潰乱を内部から助けた者も出たため、雍※(「門<豈」、第3水準1-93-55)は一戦の支えも立たず、ただ一騎で遁走を企てた。
裏門へかかった鄂煥は、たちまち得意の戟を舞わして、一撃の下に彼の首を挙げてしまった。