轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

吉川英治『三国志(七)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志。

N1 · 挑战 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 页

青空文庫

風起らば江北の敵陣へ寄せ、硫黄焔硝を投げて、彼の陣々を風に従って焼き払え。――また韓当は一軍を率いて、同時に江北の岸へ上陸する。周泰は江南の岸へ攻めかかれ。そのほかの手勢は臨機に我輩のさしずを待て。かくて明夜をいでず、玄徳のいのちは呉の掌のうちのものとなろう。いざ征け」

大都督の就任以来、このように積極的な命令が発せられたのは初めてであるから、朱然、韓当、周泰などもみな勇躍して準備についた。

果たせるかな、翌日午の刻の頃おいから、江上一帯に風波が立ちはじめた。その折、蜀の中軍に高々と翻っていた旗が折れた。

「そも何の兆か」

玄徳が眉をひそめると、程畿が奉答した。

「これ、夜襲の兆と古くからいわれています」

するとそこへ江岸を見張っている番の一将が来て知らせた。

「昨夜から江の上に、無数の舟が漂って、この風浪にも立ち去りませんが」

玄徳はうなずいて、

「それはもう聞いておる。擬兵の計であろう。令なきうちは、みだりに動くなと、舟手へも厳戒しておけよ」

次にまた一報があった。

「呉軍の一部が、東へ東へと、移動してゆくそうであります」

「しきりに誘いを試みておるものと思われる。