Japanische Klassiker mit Furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 508.883 Zeichen · 1017 Bildschirme
三
と、佐渡も戯れると、
「何をいう。いつまでわし達を角髻の子供と見おって」
「されば、てまえの弓勢は、山崎の御合戦の折にも、韮山城の城詰の折にも、しばしば大殿の御感にあずかった、極めつきの弓でござる。的場のお子供衆の中ではお慰みになりませぬ」
「はははは、始まったぞ、佐渡どののご自慢が」
侍臣たちが笑う。
忠利も苦笑する。
肌を入れて、
「何か用か」
忠利は、真面目に返った。
佐渡は、公務の用向きを、ちょっと耳に入れて、その後で、
「岩間角兵衛から、誰か御推挙の人物がある由でございますが、その仁を、御覧になりましたか」
と、訊ねた。
忠利は、忘れていたらしく、いやと、顔を振ったが、すぐ思い出して、
「そうそう。佐々木小次郎とかいう者を、頻りと、推挙しておったが、まだ見ておらん」
「御引見なされてはいかがでござりますな。有能の人物は、諸家でも、争って高禄をもって誘いますゆえ」
「それほどな者かどうか?」
「ともかく、一度、お召寄せのうえで」
「……佐渡」
「は」
「角兵衛に、口添えを頼まれたかの」
と、忠利は苦笑した。
佐渡はこの若い殿の英敏を知っているし、自分の口添えが、決してその英敏を晦すものでないことも分っているので、ただ、