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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいあん

明暗

夏目 漱石

Lesen Sie 明暗 (めいあん) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 322.590 Zeichen · 645 Bildschirme

Aozora Bunko

「朝鮮へはいつ頃行くんだね」

「ことによると君の病院へ入いっているうちかも知れない」

「そんなに急に立つのか」

「いやそうとも限らない。もう一遍先生が向うの主筆に会ってくれてからでないと、判然した事は分らないんだ」

「立つ日がかい、あるいは行く事がかい」

「うん、まあ――」

彼の返事は少し曖昧であった。津田がそれを追究もしないで、さっさと行き出した時、彼はまた云い直した。

「実を云うと、僕は行きたくもないんだがなあ」

「藤井の叔父が是非行けとでも云うのかい」

「なにそうでもないんだ」

「じゃ止したらいいじゃないか」

津田の言葉は誰にでも解り切った理窟なだけに、同情に飢えていそうな相手の気分を残酷に射貫いたと一般であった。数歩の後、小林は突然津田の方を向いた。

「津田君、僕は淋しいよ」

津田は返事をしなかった。二人はまた黙って歩いた。浅い河床の真中を、少しばかり流れている水が、ぼんやり見える橋杭の下で黒く消えて行く時、幽かに音を立てて、電車の通る相間相間に、ちょろちょろと鳴った。

「僕はやっぱり行くよ。どうしても行った方がいいんだからね」

「じゃ行くさ」

「うん、行くとも。