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Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

めいあん

明暗

夏目 漱石

Lesen Sie 明暗 (めいあん) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 322.590 Zeichen · 645 Bildschirme

Aozora Bunko

「云ってやったさ」

「そうしたら」

「そうしたら、まだ何とも返事がないんだ。もっとも家へはもう来ているかも知れないが、何しろお延が来て見なければ、そこも分らない」

「しかしお父さんがどんなお返事をお寄こしになるか、兄さんには見当がついて」

津田は何とも答えなかった。お延の拵らえてくれた袍の襟を手探りに探って、黒八丈の下から抜き取った小楊枝で、しきりに前歯をほじくり始めた。彼がいつまでも黙っているので、お秀は同じ意味の質問をほかの言葉でかけ直した。

「兄さんはお父さんが快よく送金をして下さると思っていらっしゃるの」

「知らないよ」

津田はぶっきら棒に答えた。そうして腹立たしそうに後をつけ加えた。

「だからお母さんはお前の所へ何と云って来たかって、先刻から訊いてるじゃないか」

お秀はわざと眼を反らして縁側の方を見た。それは彼の前でああ、ああと嘆息して見せる所作の代りに過ぎなかった。

「だから云わない事じゃないのよ。あたし始からこうなるだろうと思ってたんですもの」

九十五

津田はようやくお秀宛で来た手紙の中に、どんな事柄が書いてあるかを聞いた。妹の口から伝えられたその内容によると、父の怒りは彼の予期以上に烈しいものであった。