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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいあん

明暗

夏目 漱石

Lesen Sie 明暗 (めいあん) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 322.590 Zeichen · 645 Bildschirme

Aozora Bunko

「お秀、お前には解らないかも知れないがね、兄さんから見ると、お前は堀さんの所へ行ってっから以来、だいぶ変ったよ」

「そりゃ変るはずですわ、女が嫁に行って子供が二人もできれば誰だって変るじゃありませんか」

「だからそれでいいよ」

「けれども兄さんに対して、あたしがどんなに変ったとおっしゃるんです。そこを聞かして下さい」

「そりゃ……」

津田は全部を答えなかった。けれども答えられないのではないという事を、語勢からお秀に解るようにした。お秀は少し間をおいた。それからすぐ押し返した。

「兄さんのお腹の中には、あたしが京都へ告口をしたという事が始終あるんでしょう」

「そんな事はどうでもいいよ」

「いいえ、それできっとあたしを眼の敵にしていらっしゃるんです」

「誰が」

不幸な言葉は二人の間に伏字のごとく潜在していたお延という名前に点火したようなものであった。お秀はそれを松明のように兄の眼先に振り廻した。

「兄さんこそ違ったのです。嫂さんをお貰いになる前の兄さんと、嫂さんをお貰いになった後の兄さんとは、まるで違っています。誰が見たって別の人です」

百一

津田から見たお秀は彼に対する僻見で武装されていた。