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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいあん

明暗

夏目 漱石

Lesen Sie 明暗 (めいあん) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 322.590 Zeichen · 645 Bildschirme

Aozora Bunko

それをお延はこう説明した。

「そりゃ厭なのよ。この上叔父さんにお金の事なんかで迷惑をかけるのは。けれども仕方がないわ、あなた。いざとなればそのくらいの勇気を出さなくっちゃ、妻としてのあたしの役目がすみませんもの」

「叔父さんに訳を話したのかい」

「ええ、そりゃずいぶん辛かったの」

お延は津田へ来る時の支度を大部分岡本に拵えて貰っていた。

「その上お金なんかには、ちっとも困らない顔を今日までして来たんですもの。だからなおきまりが悪いわ」

自分の性格から割り出して、こういう場合のきまりの悪さ加減は、津田にもよく呑み込めた。

「よくできたね」

「云えばできるわ、あなた。無いんじゃないんですもの。ただ云い悪いだけよ」

「しかし世の中にはまたお父さんだのお秀だのっていう、むずかしやも揃っているからな」

津田はかえって自尊心を傷けられたような顔つきをした。お延はそれを取り繕ろうように云った。

「なにそう云う意味ばかりで貰って来た訳でもないのよ。叔父さんにはあたしに指輪を買ってくれる約束があるのよ。お嫁に行くとき買ってやらない代りに、今に買ってやるって、此間からそう云ってたのよ。