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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいあん

明暗

夏目 漱石

Lesen Sie 明暗 (めいあん) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 322.590 Zeichen · 645 Bildschirme

Aozora Bunko

「何だか双方敵愾心をもって云い合ってるようだが、喧嘩でもしたのかい」

彼の質問は、単に質問の形式を具えた注意に過ぎなかった。真事を相手にビー珠を転がしていた小林が偸むようにしてこっちを見た。叔母も津田も一度に黙ってしまった。叔父はついに調停者の態度で口を開かなければならなくなった。

「由雄、御前見たような今の若いものには、ちょっと理解出来悪いかも知れないがね、叔母さんは嘘を吐いてるんじゃないよ。知りもしないおれの所へ来るとき、もうちゃんと覚悟をきめていたんだからね。叔母さんは本当に来ない前から来た後と同じように真面目だったのさ」

「そりゃ僕だって伺わないでも承知しています」

「ところがさ、その叔母さんがだね。どういう訳でそんな大決心をしたかというとだね」

そろそろ酔の廻った叔父は、火熱った顔へ水分を供給する義務を感じた人のように、また洋盃を取り上げて麦酒をぐいと飲んだ。

「実を云うとその訳を今日までまだ誰にも話した事がないんだが、どうだ一つ話して聞かせようか」

「ええ」

津田も半分は真面目であった。

「実はだね。この叔母さんはこれでこのおれに意があったんだ。