轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

「名古屋新聞」1926(大正15)年5月24日~12月26日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 页

青空文庫

堀川筋材木の家

だが弱味を見せまいと、「そういうお前さんは烏組の、お紋さんだと思うがね、いかにも妾は鷺組のお絹、そうさ今夜は負けたけれど、明日になったら勝ってみせる。塒を突き止めうるさい烏、一羽残らず鷺の嘴、長い鋭いので突き殺して見せる。その時吃驚りしなさんなよ」

「ふふん」と嘲笑う声がした。「それよりサッサと蘆の間へ帰り、蝦や泥鰌でもせせるがいいや。うん、その前に烏啼き、侶よぶ声でも聞かせてやろう」

忽ちガーッと烏の啼く音、森に木精して響き渡った。すなわち合図の烏笛! と、そいつに答えるように、梢や木蔭や草むらから、ガーッガーッと烏の啼く音、耳痺いるばかりに聞こえて来た。無数の烏組の女達が、隠れて吹いているらしい。「よし!」というと鷺組のお絹、スッと懐中へ手を入れた。

堀川筋材木の家

懐中へ手を入れた鷺組のお絹、

「おい!」と改めて声を掛けた。「そっちがやかましい烏なら、こっちは清々しい鷺の音さ! 驚いてはいけない、侶呼んで見せる」

スイと懐中から手を抜いた。と、指先を口へやる。闇の空行く鷺の声、甲高にコーッと鳴り渡った。すなわち鷺笛、吹いたのである。

と、忽ち森の四方、遙か離れた方角から、これに答えて鷺の声、コーッ、コーッと鳴り響いた。