轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

「名古屋新聞」1926(大正15)年5月24日~12月26日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 页

青空文庫

恋地獄尾張宗春

「さては時刻が早かったかな? それはそうと紋右衛門、三弥、待ち伏せをしているかしら?」

見廻すと濠端の松蔭に、かくれている二人の姿が見えた。

「アッハッハッハッ、隠れておるわい。及び腰をして肩肘張り、居合いでも抜きそうな格好だ。女を攫うとは見えないなあ。……それはそうと女はどうしたかな?」

待っても待っても出て来ない。やがて日が暮れて夜となった。その日はとうとう来なかったのである。そこで翌日を待つことにした。同じ時刻、天主へ上る。で望遠鏡で眺めたが、女の姿は見えなかった。日が落ちて夜となり、紋右衛門と三弥ぼんやりと、城内へ引き上げたものである。

「ははあこれはこうだろう、感付いたのだ、待ち伏せをな」

で、待ち伏せを止めることにした。

その翌日また宗春、天主へ上ると望遠鏡を覗いた。果然、女が濠端にいる。

「いるぞいるぞ! おっ、笑った。ううむ、どうも、艶かなものだ」

「殿、拝借、望遠鏡を」近習の三弥、声を逸ませる。

「いやいやいけない、俺が見る。見れば見るほど艶かなものだ!」

「拝借拝借、お願いでございます」今度は紋右衛門が手を差し出す。

「いやいけない、俺が見る。