轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
「名古屋新聞」1926(大正15)年5月24日~12月26日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 页
お仙の眼に浮かぶ嫉妬の情
「どうもいけない、そんな事を云っても、お前にちっとも似合わないよ。それよりやっぱり蛇を使い、『蝮占い、今度こそ本芸』などと云った方がよく似合う。……そうさなア、俺にしても、どうやらお前に助けられるより、土をかけられた方がよかったようだ」一向コダワラずにズバズバ云う。
お仙の眼に浮かぶ嫉妬の情
どんなにズバズバ云われても、それがお仙には嬉しいのである。宗三郎と一緒にいられる、それだけでお仙は満足なのである。
「それはそうとオイお仙、何んと思って江戸を立って、こんな山の中へ来たのだい?」すこし真面目に宗三郎は訊いた。「俺がこの地へ来たことは、一切秘密になっている筈だ」
「ええそれはね」と云ったものの、お仙ちょっとマゴツイた。「あるお方に聞きましたの。あなたが何かご用を持って、木曽へおでかけになったってね」
「いったい誰だ、話した奴は?」
「云ってしまおう、伊集院さんですよ」
「ああなるほど、あいつだったか。いかにもあいつなら知っている筈だ」こうは云ったが宗三郎、いささか不思議そうに眼をひそめた。「それにしてもおかしいなあ、彼奴にとってはこの俺は、いわば恋の敵じゃアないか。