轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

「名古屋新聞」1926(大正15)年5月24日~12月26日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 页

青空文庫

どのようなご用かは存じませぬが、なにとぞ決してお心置きなく、何事であれ私めに、ご用事仰せ付けくださいますよう。私力で出来ます限り、お役に立ちとう存じます」

仁右衛門頼もし気に云ったものである。

「私事は山影宗三郎、初めてお目にかかります。ご親切なるそのお言葉百万の味方を得たようでござる。ところで」と宗三郎膝を進めた。

「今回受けました拙者への主命、重大でもあれば困難でもあり、尚また一方から云う時は、奇怪至極のものでもあり、さらに想像を巡らせば、手強い競争相手もあって、旁成功は容易な事でござらぬ。と云って失敗する時は、拙者一人の名折れに止どまらず、水戸お館のお名折れとなりさらに広義に考えますれば、ご三家そのものの名誉に関し、さらにさらに徳川家の、譜代の大名一統の、恥辱ともなるのでございます。どのような困難があろうとも、是が非にも成功させねば置かぬ! これが拙者の心組で。ついては……」というと宗三郎、グイと懐中へ手を入れた。

「まずもってこれをご覧くだされ」

取り出したのは一巻の巻物、スルスルと両手で押しひらいた。現れたのは一面の画像、白髪白髯鳳眼鷲鼻、手に薬草を持っている。