轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
「名古屋新聞」1926(大正15)年5月24日~12月26日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 页
と一躍左へ飛ぶ、気勢に恐れたか逃げる敵! 追っかけずに右へ飛ぶ! これも気勢に恐れたのだろう、敵勢小路へ駈け込んでしまった。
一息吐いた宗三郎、振り返ってみて驚いた。誰も後から続いて来ない。ギョッとして呼んだは、「浜路殿!」
すると遙かから、「宗三郎様!」
引っ返した宗三郎、ふたたび声を響かせた、「浜路殿! 浜路殿!」
「宗三郎様!」と右手の小路!
飛び込んで見ると娘の浜路、三人の敵に囲まれている。
「此奴!」と叫ぶと宗三郎、ザックリ一人を背後袈裟!
左右に遁走する敵を見棄て、「いざ浜路殿!」と引っ抱えた。しっかり縋る浜路の手、首にかかってグンニャリとなる。
「お怪我は?」「いいえ」「まずよかった」気が付いた浜路、「お父様!」
声に応じて、「ここだ、浜路!」
左手の小路から聞こえて来る。
飛び込んで見れば萩原仁右衛門、五六人の敵に囲まれている。
「助勢致す!」と宗三郎、太刀を上げると二人を切った。
そこへ飛び込んだ娘の浜路、一人の敵を背後から! 馬鹿な野郎だ、腰を突かれ、ワーッと叫ぶと引っくり返った。
そこで三人顔を合わせた。
気が付いて宗三郎、「お絹殿!」