轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
「名古屋新聞」1926(大正15)年5月24日~12月26日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 页
が、伊集院、ツツ――と退いた。それを追い込んだ宗三郎、上げた一刀、月光を吸って、青大将のように光るのを、笠に落として脳天を! 受けは受けたが伊集院、背後は家壁、引くことは出来ぬ。
「やられる、やられる!」と居縮まった。
危険と見て取った二人の敵、声も掛けずに左右から!
「汝ら!」と一声、宗三郎、斜めに払った太刀につれ、ぶっ仆れたのは切られたのである。
ひるんで一人、逃げるのを、太刀を返して宙に刎ねた。首が前、骸が後、二つになってくたばったのは、三宝に切られたと云うやつである。
危地を脱した伊集院、崩れた宗三郎の構えを狙い、得意の一手、双手突き! 「どうだア!」とばかり突っ込んだが、三寸を払われて狙いが外れ、のめるところを正面から、「どうだア!」と反対に切り込まれた。
太刀を取り直す暇もない、伊集院夢中で柄を上げた。柄を切られてバラバラバラ、糸が紛れて目釘が外れ、刀身向こうへ飛んだ隙に、辛くも遁がれて横っ飛び、露路へ姿をくらませてしまった。
ホッと一息宗三郎、「仁右衛門殿!」と呼ばわった。
と遙かの東方から、「山影氏! 山影氏!」
「うむ、ご無事か!」