轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

「名古屋新聞」1926(大正15)年5月24日~12月26日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 页

青空文庫

それにさ、切り抜きが多いためか、かんじんの物知りの正体が、隠されてしまうから変なものだ。隠されてしまう方はまだいいが、ペシャンコに潰される手合いだってあるよ。……いったいいろいろの切り抜きをして、それで浮世が解るものかしら? どうも俺には疑問だよ。跣足で実際に歩き廻った時に、はじめて解るんじゃアないかしら? そうそうそういえば唐の学者に、王陽明さんという人があって、大変むずかしい議論ではあるが、そんなようなことを云っていたっけ。まあまあそれはどうでもいい。だがしかし王陽明さんは、相当に偉かった人間らしい。年が四十になった時、暁の鐘をついたという事だからなあ。四十でつけたら大したものだ。どうもこの国の物知りなんか、八十になろうと、百になろうと、暁の鐘なんかつけそうもないよ。真っ暗闇に住んでるのさ。そのくせみんな云うらしいなあ。二十の時に暁の鐘をついた。二十五の時に暁の鐘をついたと。ついたかも知れないが音がしなかったそうだ。つまりついたと思っただけさ。が、いいかい、それもこれも、示威運動から来ているのさ。一人の物知りがまずこう云う、俺は二十の時暁の鐘をついた! どうだ偉かろうとこういうのさ。