轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
「名古屋新聞」1926(大正15)年5月24日~12月26日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 页
「どんなにあいつらが狩り立てたところで、俺達の居場所が解るものか」
「さあ焼けた、食ったり食ったり」
兎の肉を食い出した。満腹になるとまた雑談。――
「俺らは本来兇状持ちさ、それで人里にいられずに、お前達の仲間へはいったんだが、さて中へ一旦はいってみると、里で想像したように、暢気でもなければ自由でもねえ。お頭があって小頭があって、規則があって制裁がある。不足もあれば生活難くもある。案外娑婆と同じだなあ」向こう傷のあるのがこんな事を云った。
「だが娑婆のように小うるさくはないよ。開けっぱなしで明るくて、智慧と腕力のある奴が、智慧と腕力のあるうち中、お頭になっていられるのだからなあ。ところが裟婆はそうはいかねえ。訳の解らねえ奴が大将になり、さて一旦大将になると、遮二無二そいつに獅噛み付く。子供から孫、孫から曽孫、ずっと大将を譲り受けるんだからなあ。武士だの大名だの金持ちだの、そういう奴がみんなそうだ。そうしてそいつらはそいつらだけで、嫁取りをしたり婿取りをしたり、金を貸し合ったりお茶を飲んだり、悪いことをしては隠し合ったり、時々間違っていいことをすると、ソレ君子だ慈善家だ、ワーッと云って祭り上げたり、酷い奴になるとそいつを利用し、チョクチョク金を儲けたりする」