轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

「名古屋新聞」1926(大正15)年5月24日~12月26日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 224,569 字 · 451 页

青空文庫

「閻魔様などは、いかがなもので?」

「気に入ったな、ひどく気に入った、地獄の頭は面白い、だが閻魔になったからには、赤鬼青鬼の眷族がなけりゃあ、ちょっとニラミが利かねえなあ」

「ようごす、私達が成りやしょう」

「ははあお前達が眷族になる? そいつあいい、してやろう、そこで早速ご命令だ、お前達の山塞へ案内しな!」

こいつを聞くと五人の山窩、チラリと顔を見合わせたが、にわかにドタドタと立ち上がった。

「解った解ったこの野郎、手前は役人の間者だな! その手に乗るか、途方もねえ、こう見えても裏切りはしねえ、五両ばかりのハシタ金で、山塞を明かしてたまるものか」

「プックリ懐中が膨らんでいらあ、三十や五十は持ってるらしい。ひん剥けひん剥け、ひん剥いてやれ!」

「ソーレ、親切を尽くしてやれ!」

ギラギラと野太刀を引き抜いた。ゆっくり立ち上がった伊集院、

「ほほう、たいそう勇ましいの、だがすぐ後悔するだろう、物は験だ、掛かってみな」

「何を!」と飛び込んで来た若い山窩、ザックリ肩を――切った意りだが、どうもね、うまく切れなかったらしい、余った力で前へ出た。

「ヤクザだなあ」と伊集院、足を上げると蹴仆してしまった。