Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

三

「一たい」

と、青年は、老人が前にした高脚の机に、すがり寄って、

「一たい、あなたは、どのようなお方でござります――わ、わたくしが何者か、御存知なのでござりますか?」

すッかり、血相が変って、又も帯の間の懐剣の柄に、手をかけて叫ぶのを、騒がず見下ろす老人、

「はて、いずれの仁かな? が、わしにはそなたの護り袋の中の、大方、父御の遺言らしいものの文言さえ、読めるような気がするのじゃ」

三

老人の言葉は、いよいよ出でて、いよいよ奇怪だ。

その怪語に、一そう急き立つ青年女形を、彼は皺ばんだ、細長い手を伸べて、抑えるようにして、

「その父御の遺言の文句は、随分変妙なものであろう――他人が、ちょいと覗いただけでは、何をいうているやらわからないような、気違いじみたものらしいな。どうじゃ、お若いお方、違うかな?」

と、言って、今は、まるで放心したように、目をみはり、唇を開けて、うっとりと突ッ立ってしまった相手を眺めたが、急に、ぐっと編笠に蔽われた顔を突き出して、囁くように――

「その、呪文のような文には、こう書いてあるに違いない――(口惜しや、口惜しや、焦熱地獄の苦しみ、生きていがたい。