Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

二〇

むく犬は、親分のお初が、あんまり綺麗なので、色気にひかされて、かくれ家にゴロついているなどと思われるのが恥かしいのだ。

その上、お初の、負けじ魂で、ともすれば男の闇太郎に張り合って、悪口の一つもきくのが、ひびいていやしまいかと、気にもなる。

が、闇太郎、むく犬なぞは眼中にない。

「かまわずに油を売っていてくれ。おらあ、姐御に、ひと言、話があって来ただけだから――」

二〇

「大丈夫なのかえ? 吉さん、こんな人を通してさ?」

と、心配そうな婆やを、台どころへ出て来たむく犬の吉は、目つきでおさえて、

「どうしてどうして、そんなお人じゃあねえんだよ――あれで、あのお人は、江戸で名うての人間で、名前を聴きゃあ、小母さんなんざあ、腰を抜かしてしまうのさ――それよりも、何か、有り合せのもので、親分に一口差し上げなけりゃ――」

狭いうちなので、その話ごえは、茶の間に筒抜けだ。苦わらいした闇太郎が、

「おい、吉、構ってくれるにゃ及ばねえ、姐御の留守に、そんなことをして貰っちゃあ――それより、もう一ぺえ、茶が頂戴してえな。おめえ、煎茶の心得でもあると見えて、豪勢、うめえ茶をのませてくれたよ」