Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
堕ちよ! 魂
一
彼には、この言葉に、真理があるように思われてならない。
――ほんとうに、ここまで苦労して来て、思わぬことから、たくらみが暴われてしまったら、それまでだ。敵は強い――敵は多い。一どきに、わしの一身なぞは、粉微塵にされてしまうであろう――こうしてはおられぬ。あのお初とやらのことにしろ、魔が差したのだというてもよろしい。
闇太郎に、お初の始末をたのんでから、あの不思議な友だちが、ああいってくれたものの、どうなったかと、まだ心に悩みも残って、芝居が閉ねると、招宴をことわって、宿に戻り、じっと灯の下に腕を組んでいたのであったが、女中が来て、
「浅草のお知合い――と、申せば、おわかりとのことでございますが、お客さまが――」
雪之丞は、沈思から醒めて、
――おお、では、闇太郎親分が――
と、思い当ったので、
「どうぞ、こちらへ――」
客というのは、案の定、あの江戸名代の怪賊だった。闇太郎、今日は、いつものみじんの素袷、素足ではない。髪もおとなしやかに、細く結って、万すじの着物、短か羽織――はいって来ると、慇懃そうに坐って、
「御注文の、根付が出来ましたで、持参いたしました――遅く、御迷惑でありましょうが、楽屋より、お宿で、ゆっくりと仕上げの御覧を願いたいと存じまして――」