Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
一三
「闇太郎、遁れぬぞ!」
と、呼び立てる声は、ますます近寄って来た。
一三
しいーんと寝静まった秋の真夜中、江戸三金貸しの一軒、大川屋の裏塀に、ピタリと背を貼りつけて、白木綿の腹巻の間に、手をさし込んで、匕首の柄を握りしめながら、じっと、追って来る捕り方たちの様子を覗う闇太郎だ。
捕り方たちは、御用提灯を振りかざして、獲物を狙う獣物のように、背中を丸めるようにして、押しつけて来るのだったが、さりとて急には飛び込めない。相手は何しろ、当時聞えた神出鬼没の怪賊。迂濶に近寄っては、怪我のあるのは当然として、却って、またも取り逃がすことになるかも知れぬ。
「馬鹿め。何をうじうじしているんだ! 秋の夜は長えといっても怠慢けている中にゃあ、直ぐ明けるぜ」
と唆かすようにいいながら、たたっ――と、空足を踏んで見せたその響きに、寄せられたように二人の手先が、銀磨きの十手を振りかぶって、毬のように飛び込んで来た。
その出鼻を、ぱっと、塀を蹴放すように、飛び出した闇太郎。振り込んで来る得物の下をかいくぐって、横っ飛びに、もういつか、五間あまり、駆け抜けていた。
「わああッ!」