Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

一四

。

――ふ、ふん、こいつもやっぱし、男かい? 駄目の皮を被った仲間なんだね? それならそれで役に立とうよ。

お初が、一目見て、そんな風に心に呟いていると、主が、

「まだ、はっきり名乗りもいたさなんだが、拙者は、門倉平馬と申して、いささか、武芸を嗜むもの――して、そなたは?」

と、膝に手を、ぎごちなく言った。

灯の下で見るお初の、思うに増した、すばらしい容色に、五体が硬まったかのようであった。

「わたくしは、黒門町の方で、後家ぐらしを立てております、初と申しますもの――お見知り置きを――」

「はて、お一人棲みでござるか?」

と、怪訝な顔。

「ほ、ほ、ほ、あたくしのようなもの、構ってくれ手が、あるはずはございませんし――」

平馬は、黙った。こうした問題にこれ以上触れてゆくことは、武士の面目に関わると思ったのかも知れない。

「それにしても、いつぞやは、危いところであったな――」

と、思い出したように、ジロリと見て、

「一たい、何ぜにあのようなわけ合いになったのでござるか?」

「詰らぬことからでござりますよ――」

お初は、もじもじするように、俯むいて、

「おはずかしいお話でございますけれど、あたくし達のような、からだが暇で、その癖、楽なくらしをしていますものは、どうかすると、間違いを仕出かし勝ちで――」