Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

雪之丞は、今は、ますます心をひかれて行く。この新しい友達の考え方が、羨ましくてならぬのだった。

――江戸の生れの方は、何とキビキビ思った方へ、突き進んで行くことが、できるのだろう、それに較べて、このわしは、小さな望みを果すために、二十年を傾けてきて、まだ、何にもしていはしない。

闇太郎は、対手の、そうした心の中を、見てとったかのように、云うのだった。

「俺は、お前が胸の中を割ってみせて呉れねえと云って、先程も云う通り、少しも恨みに思いはしねえ。だが、一度思い立ったら、ぐんぐんとその方角へ、とびついて行く外は、仕方がないだろうと思うのさ。ためらっていても、どうせ、老少不定のこの世なんだ。今この一時が、人間には、一番大切だとしか思われねえんだ。お前は、ただの役者として、日本一になりたけりゃあ、そのつもりでおやんなせえ。それとも、何か他に、望みがあるなら、何もかまうもんか。明日の無え命と思って、やんなせえ。へんな気焔を上げるようだが、この俺も、お前のためには、どんな時、どんな場合でも、命をかけて、後見をするつもりだよ。それにしても、お前は今夜三斎隠居の屋敷へなんぞ、何だって、出掛けたのか。