Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
狭い前庭――
「戻ったぞ」
「あ――い」
と、少年の声が、奥で返事をして、入口の戸があく。
「お客だ。香ばしゅう茶をいれるのじゃよ」
と、目つきの可愛い、クリクリ坊主の小僧に命じて、
「これが、わしの侘住居じゃ。上りなさい」
と、雪之丞にはじめていった。
雪之丞は、ホッとした。老師が、あまり黙り込んでいるので、何となく、咎められているようでならなかったのだ。
老師と、彼とは、炭火が、赤々と熾っている炉ばたに向い合った。
「さて、雪、そなた、あそこで、どのような狂言の、幕を開けようと思っていたのじゃな?」
雪之丞は、キラリと底光りのする孤軒の目から、わが目をそむけた。
「しかし、わしは、よいところに通り合わせたと思っておる――」
と、老人は、刺すような調子で、
「敵を仆すには、その根幹を切らねばならぬ――ああした場所では、とても大物を仕止められようとは思われぬでな――いたずらに、こだわって、大立者を逃すようなことはせぬものだ――雪、そなたは、折角、松枝町に近づいたであろうに――」
「えッ」
と、雪之丞は、おどろかされて、
「三斎と知り合いましたを、どうして御存知でいられます?」