Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

ところが、広海屋一派の商人たちの方では、西国に手持ちの米が多分にあるで、利害が反対になっている――が、今のところ、広海屋も、目前の利に欺かれて、却々売り叩こうともせず、もっともっと値の出るのを待っているらしい。が、ここで、そなたが、普留那の弁口を揮うて、西の米をどしどし売らせたなら、米価は、一どきに低落し、長崎屋方は、総くずれになるは必定だ。しかも、江戸の人気は、一時、広海屋方に集まって、あれこそ、廉い米を入れてくれた恩人と持て囃されるであろうよ。一人は泣き、一人はよろこぶ――」

「お言葉ではござりますが、それでは、長崎屋をくるしめることは出来ても、広海屋は、旭の勢いとなって、さぞよろこぶことでござりましょうが――」

と、雪之丞が、進まぬげに言うと、

「そこが、若いと申すのだ」

と、孤軒がおさえて、

「落ち目に蹴落された長崎屋は、牙を剥いて噛みつくに相違ないのだ。あれたちはこれまで、あらゆる慾の世界で、合体して働いて来た、狼同士、二人とも泥の腸について知り抜いているのだ。それがいがみ合いはじめたら、そなたはまず、側で手を拍いていてもよいということになるであろう――そなたが、最後の刺止だけ刺してやればいい」