Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

わしと長崎屋の間柄とて、今日までの味方、いつ、明日の敵とならぬとも限らぬのだ。その上、当の長崎屋とて、つねづね、わしを出し抜こうとはかっているすじが、見えぬでもないのじゃ」

雪之丞は、やはり、蛇の道は、へびだ――と、思わずにはいられなかった。

長崎屋が、広海屋に対して、どんなに修羅をもやしているかは、雪之丞がよく知っている――それに負けぬ妄念を、広海屋の方でも抱いているのは当然と思われた。

彼は、眼の前に、餌食に餓えた、二匹の野獣をみつめているような気がして、いつもであれば浅間しさに眼を反けずにはいられないのだが、今の場合、二人の姿がみぐるしく映れば映るほど、頼み甲斐のある世の中でもあるような気がするのだった。

「そう仰せられるのを伺いますと何とのう、この世が侘しゅうもなりますが、しかし浮世と申せば、よろず、止むを得ぬ儀とも思われますな」

と、雪之丞、しんみりいって、相手を見上げると、

「心弱うては、此の世界では、乞じきに、身を落すほかはない――それにしても、太夫、よいことを耳に入れてくれましたな、このことは、長崎屋には、当分のあいだ、耳に入れぬよう頼みますぞ」