Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
いつもの、薄化粧を、今日は、めっきり濃くして、丁寧に髪を掻いたお初、大好きな西陣ちりめんの乱立てじまの小袖に、いくらか堅気すぎる厚板の帯、珊瑚も、べっ甲も、取って置きのをかざって、いい時刻を見はからって、黒門町の寓を出る。
芝居町のまがきという茶屋の前まで来て、かごを捨てると、奥まった一間に通って、糸目をつけぬ茶代や、心づけを、はずんだが、
「ちょいと、たよりをしたいところがあるから硯ばこを――」
女中が、持って来た、紙筆を取り上げて、小綺麗な、筆のあとでお初は書いた。
折り入ってお話しいたしたきことこれあり候まま、ちょいと、お顔拝借いたしたく、むかし馴染おわすれなされまじく候。お高祖頭巾より
この手紙はすぐに中村座楽屋に届けられた。
六
お初が、そんな境涯に育ったにも似合わず、器用な生れつきで、さして金釘という風でもなく、書き流した手紙が、中村座の楽屋に届けられたとき、雪之丞は、それを読み下して、ジッと考えたが、思い当たることがあるように、目にきらめきを湛えた。
使いの女中に、
「このお女中、背のすらりとした、物言いのきびきびしたお人でありましょうね?」