Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

「太夫さん、まあ、おひとついかが――」

「いや、ほしゅうござりませぬ」

雪之丞は見向きもせず、

「それよりも、今宵、話があるとて、わざわざのお呼び――その話というのを、伺いたいもの」

「まあ、三斎屋敷のお局さまとは、深更けの酒ごともなさるくせに、あたし風情とは杯もうけとられないとおっしゃるの――ほ、ほ、ほ」

お初は、冷たく笑って、手酌で、自分の杯に注ぐと、うまそうに一口すすって、

「やっぱし、お前さんも芸人根性がしみ込んでいるのかねえ――それ程の大事を控えた身でも――」

雪之丞の、美しい瞳に、冷たい刺すようなきらめきが走った。彼はあの二度目の手紙を受けてから、何かしら決心しているに相違ない――壁に耳――若し、大事を真実この女白浪に気取られているとしたら、生かしては置けないのだ。

「わたしとそなたとはあの夜だけ、ほんのかりそめに出逢うた仲、それなのに、なぜまた立ち入ったことを言われるのじゃ?」

「ほ、ほ、袖擦り合うただけのえにしでも、一生の生き死にを、一緒にせねばならぬこともありまさあね――わたしが、お前さんが、どんな大望を持っているか、それを知って、かずならぬ身でも、力を添えようといったとて、何の不思議もありますまい。