Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

そこは、それ、魚ごころあれば、水ごころと言うことがある」

白く、匂わしい顔を、振りあおぐようにして、頬を、雪之丞の横がおに、擦りつけるようにするのだ。

梅花のあぶらが、なつかしく香るのが、雪之丞には却って胸苦しい。

「と、言って、それはあんまりな押しつけわざ――そなたも、見れば、江戸切っての女伊達とも思われるのに――」

「いいえ、あたしゃあ、そんなにえらい女ではありませんよ。きらわれものの女白浪、それもお前というお人を一度見てからは、意馬心猿とやらが浅間しく乗り移った、さかりのついた雌犬同然さ――それで、悪いかえ? 悪いといったって、今更、どうにもあとへは引けないんだから――」

お初は、ぐっぐっと、雪之丞にしがみつくようにして喋舌るのだ。

雪之丞は、からだ中に、沸かし立てた、汚物をでも、べとべととなすりつけられるような、いいがたい悪寒に、息もつけない。

――何というおそろしい執着だろう! この女は、わしの見かけに寄らぬ腕は、十分知っているだろうに――いのちを賭けて横恋慕をしているのじゃ――さて、どうしたら?

「ここまで来れば、二つに一つさ」

と、お初は、炎のような息を吐いて、