Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

ねやの睦言って奴も、なかなか呑み込めねえんで――おみいさまあ、また、ずくに来てくんろよ――と、来やがらあ――へ、へ、へ、へ」

「生、いうなッてことよ、作に情女が出来るなんて、年代記ものと、こちとらあ思っているんだゼ――まあ、せいぜい大事にしてやるこった」

馬鹿をいっているところへ、向うから上って来る町かご――

「おッ!」

と、新吉がみつめて、

「こんどは間違いッ子なしだゼ――提灯に、赤い字で、つた家と書いてあらあ――かご屋はぐるなんだ。押えて、垂れの外から、八公に渡して置いた縄でぐるぐるまき、池の端から、お山の裏へ抜けて、谷中の鉄心庵にほうり込みゃあいいんだ。わかっているな」

「うん、合点だ」

ホラショ! ホイ! と、切通しのだらだら坂を、半ば上って来た、つた家のかごに乗っているのは、勿論軽業お初だ。闇太郎から、雪之丞がさすがに身につまされたと見えて、今夜、湯島境内の出逢い茶屋で、閉場てから逢おうといってくれたと聴いて、恋には、前後の差別もなく、カーッと胸をおどらせてしまった彼女であった。闇太郎が、このかごが、茶屋をよく知っているからというままに、迎いの乗物に身をまかせて揺られて来る道々、お初ほどの女、ただもう、十八の小むすめのようにワクワクして、それ以外のことに、気をくばるひまもない。