Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

明日よりは、鬼のこころとなるつもり――」

闇太郎は、励ますように、

「噛まれたら、噛め、斬られたら、斬れ――おめえが、どんな酷いことをしてやろうと、お父さんお母さんの恨み、おめえ自身の苦しみに比べりゃあ、物のかずではありゃあしねえ、気を弱く持っては駄目だ。敵というかたきの、咽喉笛に喰いついてやんねえ。曾我兄弟は十八年――おめえの苦心も、ずい分長いものだったなあ」

雪之丞は、行灯の光をみつめるようにしながら、じっと、唇を噛んでいた。

闇太郎は、ふと、気がついたように、

「あの女のいきさつを知らせてえし、何だか気にもかかるので、やって来たのだが、長居は怖れだ。師匠でもはいって来ると工合がわるい。じゃあ、けえるぜ」

「何から何までお心添え、一生、未来、忘れることではありませぬ」

「おいらも、おめえのことは、一刻も忘れねえつもりだ――しがねえからだだが、いつもいつも、うしろには、田圃の職人がついていると思って、存分にやってくんなよ」

闇太郎は、立ち上った。

見送る、雪之丞――女中どもの前では、どこまでも、役者と、牙彫師――

「では、雪之丞親方、いずれそのうち」

「そなたにも御機嫌よろしゅう」