Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

広海屋は答えずに、煙管を取り上げて、たばこを詰める。

「その手一ぱいの買いしめが、これまでは図星に当って、たとえ世の中からは、何といわれようと、この分で、あきないが続くことには、長崎屋の世帯も、その中には、倍にはなる――と考えていたところへ、おぬしの今度の采配――関東の凶作に引きかえて、九州、中国にだぶついている米が、どうッと潮のように流れ込んで来たならば、わしの思わくは丸はずれ――これまでの儲けを吐き出すはおろか、長崎屋の、財産を半分にしてしまっても、まだ帳尻はうまるまい――なあ、広海屋さん、おぬしだとて、このわしと、まるまる赤の他人でもない筈だ、昔のよしみで、ここのところを、何とか一思案して貰われまいか――」

と、長崎屋はきつくいって、また悄れて、

「もう、こうなっては、恥も、外聞もない――長崎屋、こうして、この色ざとで、そなたの前に手を突くゆえ、どうぞひとつこのわしを、助けてはくださらぬか?」

必死のいろをうかべて、畳に、手を下ろそうとするのを、広海屋は押し止めて、

「何をなさる長崎屋さん、そなたは、何か思いつめて、考え違いをなすっているようだ――そなたとわしとは、同格、同業、そのように頭を下げられては、罰が当る。