Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

それに、人を、なめくさって、どうだ、この俺が、飯を運んでやるたびにまあ、お気の毒さま、大の男にお給仕をして貰って――なんて、言いながら、わざと立て膝をして、水いろの湯文字なんぞを、ちらちらさせて見せやあがる――俺だからいいが、生ぐさい坊主であって見ろ、あいつの流し目を食っちゃあ、ちょいと怺え性が、なくなろうってもんだ――

と、言って、また、ごくりごくりと、煽りついたが、

――いや、この俺さまにしたって、まだ四十をほんのちょっぴり越したばかりだ――あれほどの女と、たった二人の荒れ寺ずまい――闇の兄貴の睨みが怖くなけりゃ、どんなことになるかも知れねえのよ。

島抜けの法印、厚い、紅い舌を出して、物ほしそうに、ぺろりと舌なめずりをして、

――こうやって、たった一人、しょうことなしの独酌に、何のうめえ味がある――これが、美女のお酌と来てごろうじろ。何の肴がなくッたって、甘露、醍醐味、まるッきりうまさが、違わあな――そりゃあ、俺だって、何も、あいつをどうこうしようッていうんじゃあねえ、酌をさせるだけなら、別にだれから叱られるわけはねえと思うんだが――

島を抜けて来たほどの彼、前世の露見を恐れて、身をつつしんでいるのだが、今夜は、少しばかり、とろんこになっていた。