Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

ことが出来たら、雪さんが狙う敵の中で、第一ばんの大物、三斎隠居の屋敷に駆け込んで、何もかも、聴き知っただけ、あらい浚いぶちまけてやると、そう心に誓ったじゃないかね! それなのに、今になって、ああしたら、こうしたら――なぞと、迷っているこたあありゃあしない。しっかりおしよ、黒門町の姐御!

お初は、イヤというほど、自分の頬ぺたを撲ってやりたいようないらいらしさを感じて来た。

――ほんとうだよ、女一匹というものは、しかけた恋が叶えばよし、叶わぬときは、相手の咽喉笛を食い切ってやるのが掟なんだな。

――ケン、ケン、コンコン!

淡月が、冷たく冷たく射しかける夜の杜の、木立のふかみで、淋しく、凄い、狐の泣きごえだ。

お初は、寒そうに、肩口をふるわしたが、

――そうだとも、お初、おめえは、わが身を捨てても、この恨みを晴らさなけりゃあならないのだ。わが身を怖がっていちゃあならないのだ。自分で自分を、地獄のどん底にほうり込む気になって、その人をも抱き込んでいかなけりゃあならないのだ。この世で叶わぬ恋の夢を、針の山のぼりの道中で、晴らさなけりゃあならないのだ。お前はこれからどうあっても、この皺苦茶の扮装のままで、三斎屋敷に駆け込まなけりゃあ駄目なのだよ。