Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

つもりだった。それを見抜いた眼力は、大きく見れば程知れず、低く見ても、免許取り。それ程の方が、このお姿、――ますますわたしには解らない、――

若者は、雪之丞の瞠目を、暗がりの中で感じたか、カラカラと笑って、

「お前さんは、多分、あの時、あっしが、飛び出して、その場をさばいた揚句、扇の構えが、どうのこうのといったので、やっとうの方でも解るように、お思いなすって、吃驚なすっているのだろうが、なあに、何でもありゃあしません。ごろん棒のあっし達。喧嘩に場慣れているだけでさあ」

と、事もなげにまくし立てたが気がついたように、

「実はあれから、この近所に、あっしも用達しがあったので、その戻り道。たった今の剣の光を見たわけですが、太夫さん程の腕がありゃ、どんな夜道も安心だとはいうものの、そのしおらしい女形姿を、夜更けの一人歩きは考えもの。ついそこに辻駕籠がいる筈だ、ちょいと呼んで来てあげましょう」

気軽にそういうと、もう、姿をすっと闇に消して、間もなく、向うの方で、

「おい、駕籠やさん――あそこにお客が待っている。山ノ宿まで一ッ走り、送ってあげてもれえてえ」

と、いう声がしている。