Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
門倉平馬は、息をつめたようにして、三白眼の瞳をギラギラとかがやかしながら、からだを硬ばらせた。
「ねえ、先生から申し上げて、あいつを、ぐんぐん責めておやりなさいよ――あたしもその時には、見せていただいて、鬱憤が晴らしたいものです――」
お初は、しつッこい口調で言ったが、平馬はそれには答えずに、じっと、上目づかいで、お初を、睨むようにみつめつづけていたが、モゾリとした語韻で、
「ま、雪之丞ずれのことはどうでもいい――」
そして、唾をゴクリと呑むようにして、
「ときに、そなたは、うけたまわれば、お独り身じゃそうなが――」
「はい、不しあわせな身の上でござんして、良人に死にわかれましてから、もう長らく、淋しく暮しております――」
お初、心の中で、嗤っている。
――よくまあ、口が裂けないもんだねえ。自分ながら、出鱈目ばかりいっているのには呆れてしまう。
「それはそれは、しかしそなたほどの美しさを、ようまあ、世間がそのままにして置くものじゃ――よほど、操の堅固なお人と見えるのう」
と、諛うように、平馬はいって、
「拙者も、御覧の通りの男世帯、渋茶ひとつ上げるにも、無器用な弟子どもの手というわけ、折角立ち寄ってくれられたにお構いも出来ぬ――が、酒ならある。