Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

「たしか、闇太郎、御用と言ったように聞えましたが――」

「へえ、何だか、そう申したようでございましたね」

と、後棒が答えて、蔑むような口調になって、

「なあに、あなた、この辺の見廻り役人や、目明し衆が、十人十五人で追っかけたって、闇太郎とも云われる人を、どうして、捕っつかめえることが出来ますものか――」

その調子に、何となく役人に追われる者の方に、却って同情が濺がれているのを感じながら、心を残して雪之丞は、しとやかに駕籠に身を入れる。

脱ぎ捨てた雪駄を、ぽんと塵を払って中に突っ込んだ駕籠舁――肩を入れて、息杖をぽんとついて、掛声と一緒に小刻みで走り出す。

雪之丞の胸の中は、今の、闇太郎問題で一杯だ。その人物は、たしかに、つい今し方、この駕籠を、自分のために、呼びに行ってくれた、あの若い衆に相違ない。しかもそれが、この駕籠舁たちにさえ、すっかり名前が通っている、名うての悪者らしいとは――

「それで、――若い衆さん――」と、雪之丞は、訝しさに訊ねかけざるを得ない。

「その闇太郎というお人、――一たいどんな方なのだね?」

「では、ご存じがありませぬか――? あなたは、江戸が初めてだと見えますね?」