Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

どうしても、わしには、この四人の人形をあやつる糸が、三斎の手の中から伸びているものとは考えられない。三斎でないと、して見れば、何ものだろう?

雪之丞の頭の中では、突嗟にこうした懸念が、火花を散らして渦を巻いた。

――まさか、わし程のものの出迎え役を引きうける奴ばら、いかに未熟でも、途中でかごから抜けさせるような能なし猿ばかりではあるまい。が――

と、雪之丞は、いつもの凄まじい沈着を失わずに、臆せぬ口調で、だしぬけにいいかけた。

「かご脇の方々――いずれまで、お連れを願わねばならぬのでござりますか? ちと揺られくたびれましたが――」

しいんと、黙りこくって、答えるものがない。

――相当の心構えだな。

雪之丞は、敵が、挑みに応じて、荒ら立って来るのを望んだ。そこに、彼はたやすく活路を見いだし、左まで精力を費すこと無しに、身の自由を得られることを信じるのだった。

しかし、案外、相手が静粛を保っているので、追っかけて、

「お許しなされずとも、当方より、乗物を捨てまするぞ!」

グッと、身を斜めに、かごに、重みをかけて、今にも、やわ作りの乗物を、踏み抜こうやに見せかけたが、相手は、なおも、応わなかった。