Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
「やッ! ちくしょう、うぬあ何だ!」
と、がに股の吉、びっくりして、闇太郎に掴みかかるのを、突きとばして、尻餅をつく上へ、あびせかけるように、
「三下! 引ッ込んでやがれ! 馬鹿、俺がわからねえか!」
「あッ、お前は、闇の――」
「うるせえ!」
と、一喝して、
「手めえに恨みはねえ、早く亡けろ! 役人が来るなあ、ほんとうだぜ!」
タッと、一跳躍して、暗がりの庭を、突ッ切って、塀を刎ね越えようとしたとき、
――ズーン! と、いう銃の音――つい側の庭石に中って、火花が散った。
「間抜けめ!」
と、塀外へ下りたとき、
「卑怯だぞ! てめえ、密告したんだな!」
と、憤怒を投げつけるお初の声がひびいた。
牙と肉
一
闇太郎の、思い掛けない救いの手で、急には逃れ出ることが出来ないかも知れぬと、覚悟している真暗な陥穽から、やすやすと抜け出すことの出来た雪之丞、その翌日、舞台から見渡した土間の一隅に、さも呪わしげな目つきをして、めっきり青ざめてさえ見えるお初が、どこぞの内儀らしい扮装でまじっているのを見出しても、別に、気にも止めはしなかった。
彼は、自信を得ていたのだ。
わしが、一生、一念を賭けた大望、そなたなぞが、身から出た執着の悪念で、どのように呪って見たとて、どうにもなるものではないぞ。