Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
雪之丞は、夕方、路傍にいいがかりをつけて来た、あの素浪人の口から叫ばれた、
――河原者! 身分違い――
と、いったような言葉を思いだして、奥歯を噛みしめるのだった。
師匠、菊之丞は、愛弟子の、そうした胸の中を察したように、わざと、上機嫌な語調で、
「のう、雪之丞、これは、そなたも、怠慢てはいられませぬぞ。御歴々の御見物、一足の踏み違えでもあっては、お江戸の方々から、上方者は、到らぬと、一口に嘲われましょう」
「はい、慎む上にも、慎んで、一生懸命、精進いたす覚悟でござります」
奥役は、師匠が前景気に十分喜ばされたように信じて、いそいそと帰って行った。彼の敏捷な、表情には、
――これはいよいよ大当りだ! 並の役者とは違った、一風変わった気性と聴いた菊之丞が、あれ程、嬉しそうな顔をしたので見ると、狂言には、屹度、魂がはいる。この頃不入り続きの中村座。この顔見世で、存分お釜が起きようわい――
奥役が去ってから、師匠は、仄かな灯の下に、じっとさし向いになっていた。
「雪之丞、とっくりと見たであろうな?」
「はい、拝見いたしました」
菊之丞は、考え深い目つきで、諭すように、