Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

大手をふって盗みをはたらいているのだ――それなのに止めようとするものがない。見世の手代、小僧、みんな逃げて行って、誰も防ぐものはない――ああ、滅茶滅茶だ! これというのも、みんな、あの広海屋の畜生のなせるわざ――あいつを、取り殺す! 食い殺す! さあ、放せ! おれはこれから竜閑町の、あいつの家へ行って来る――あいつの咽喉ぶえを食い破ってやる――」

燭台の赤茶けた燭の火を宿す、血ばしった目つきの怖ろしさ――それを鎮めようと、浜川が、

「ま、下にいなされ! そう狂っては、却ってお身の不為――あぶれ者の目にも触れなば、いのちがござらぬぞ」

五

哮り狂う長崎屋の形相は、いよいよ物すごく歪むばかりだ。

「いえいえ浜川さん、おはなし下さい。わしはもう、腹にも、肝にも据えかねた。あの憎らしい広海屋を目の前に、いってやる――呪ってやる――肉を食らってやる――そうせずには置かれませぬ。元――元をただせば、わしの助けがあったればこそ、傾いた広海屋が、松浦屋を破滅させて、独り栄えることが出来たのだ――それは、浜川さん、あなたがよく知っているはずではないか――さ、はなして下さい、遣って下さい」