Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
いつか、平之進の、頭巾を奪って、顔だけ包んで、臆病窓のところへ、わざとその頭を近づけて置いて、武士らしい作りごえ――
「おい、広海屋! 急用じゃ! 松枝町じゃ――」
松枝町とは、勿論、土部三斎屋敷を言っているのだ。
相変らず、狡い手口――
中では、寝入りばなを起こされたらしく、やがて、案の定、大戸の臆病窓が開いて、寝とぼけたこえが――
「どなたさま?」
「松枝町というが、聴えぬか? 主人に急用で、お文を持ってまいった」
「松枝町さま――それはそれは」
じきに、大戸が開くようだ。
八
――行りなされ、お行りなされ! どんなことでも、おぬしの望むままに、お行りなされ!
広海屋、見世うちへはいろうと、開けられた大戸の潜り、腰をかがめてもぐりこむ長崎屋の、異様なすがたを見返って、雪之丞が、そう呟いたとき、かかり合いになるのを怖れたか、かごかき達は、浜川の死骸はそのまま、かごを引っ浚って、またたく間に飛んで行ってしまったが、こちらは、まんまと、手代をあざむきおおせた三郎兵衛、中にはいると、すぐにまた、血みどろの短刀で、何か行ったに相違ない――
飛鳥のように、広海屋軒下に近づいて、耳をすました雪之丞は、つい、その土間で、突然――