Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

「めおとごっこ?」

めおと――と、いう言葉が、十五の少女にも、ある恥かしさを、感じさせたと見えて、これも顔を紅くした。

「ほ、ほ、何でもないの――只、わたしの言うことに、あいあいと、返事をしてくれれば、それでいいのだから――してくれるわねえ――あそんでくれるわねえ――何でも好きな御褒美をそなたの――ほしいものを上げるから」

こむすめはうなずいた――千世は、いつもいつも淋しげな、はかなげな浪路を、どうにかして、慰めてやりたいと、若いこころにも、思っていたのだった。

「でも、うまく出来ますかしら?」

「出来ますとも――」

頼りない身には、主も、家来もなかった。浪路は、まるで、親友に対するように、千世に頼んだ。

「出来るから、今、いうとおり、わたしの言葉に、あいあいと、そういってくれるのですよ」

「はい」

「では、はじめます――いいこと? 何でも、出来るだけ、男らしく、だけど、やさしく返事をしてくれるのですよ――お前が、旦那さまなのだから――」

そう言って、浪路は、小むすめの肩に、藤いろの小袖の袂をかけて、抱き寄せるようにして、

「まあ、そなたは、こんなに長う、お目にかからなんだわたしを、可哀そうとは、お思いになりませなんだのかえ? 雪どの、さ、何とか、返事をしてたも――」